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【11年度】●フリーストール体系と共同飼料生産の取り組み

中魚沼郡津南町大字外丸 福原 豊 

1.経営の特徴

当経営は自給飼科基盤の脆弱な本県酪農経営の中にあって、経産牛49頭を飼育しており、1頭当たり26.5aの飼科作物栽培を行い、とうもろこしサイレージの通年給与により、飼科自給率を高め安定経営を確立している。特に飼料作物生産に当たっては、3つの生産組合を組織、参画し作業機械は全て生産組合所有の共同機械で対応し共同栽培、共同作業の実施により低コスト生産を行っている。
また、乳用牛群検定事業にも積極的に参加し、乳牛の改良に努めており高能力牛群を整備し、経産牛1頭当たり8,400kgの生乳を生産している。
一方、飼養管理面においてはフリーストール、パーラー搾乳体系を取り人れ、自走式コンプリートフィーダーを利用した結果、飼科給与労働時間、飼養管理時間の軽減と乳量、乳成分の安定化が図られる等、先進的技術の実践や粗飼科生産を始めとした酪農経営が地域一体となって進められている。

2.経営の形態

 酪農と水稲の複合経営

3.経営の概況

 (1)家族人員及び労働力の構成

ア 家族人員数・・7人
イ 農業従事者数3人
表-1
続柄
年令
労働力
農業従事の程度
家畜飼養割合
飼養経験年数
主な担当部門
本人
39
1.0
100
90
19
酪農、稲作
39
1.0
100
20
6
稲作、酪農
69
1.0
100
0
稲作

(2)経営地の面積

表-2
区分
水田
飼料畑
山林
雑種他
転換畑
面積
100(65)a
一(一)a
1,363(1,173)a
35(一)a
35(一)a
1,533(1,238)a

(3)乳牛の飼養規模

1 経産牛
表-3
区分 期首 導入 未経産より 販売 廃用 期末 延頭数 平均規模
頭数 45 0 21 6 9 51 17,893 49.0
 注)搾乳牛44.4頭(延べ16,207頭)
 
2 未経産牛
表-3
区分
期首
導入
育成より
経産へ
販売
期末
延頭数
平均規模
自家産
導入
頭数
12
6
12
14
7
0
9
2,152
5.9
 
3 子牛・育成牛
表-5
区分 期首 導入 生産 未経産へ 販売 死亡 期末 延頭数 平均規模
頭数 22 1 45 12 31 7 18 5,770 15.8
 
4 建物施設・機械
ア 個人
表-6
区分
数量
型式・大きさ
取得年
区分
数量
型式・大きさ
取得年



牛 舎
育成舎
サイロ
1棟

3基
16×27間
4×6間
コンクリート
(3.6×14.4×2.5m)
5
10
5

タイヤショベル
フォークリフト
ブルドーザー
固液分離機
ダンプ
トラック
軽トラック
2台
1台
1台
1台
2台
1台
1台
0.35m3、0.4m3
3.5t
5
6
8
7
62.6
7
8

ミルカー

バルククーラー
コンプリート
フィーダー
ショベルローダー
1式

1台
1台

1台
パーラー
(8頭シングル)
2,000l
3m3

0.4m3
5

10
5

10
 
イ 共同
表-7
津南町飼料作物生産組合
津南酪農飼料作物生産組合
津甫町酪農組合
機械名
利用料金
機械名
利用料金
機械名
利用料金

トラクター(98PS)
 〃 (69PS)
フロントローダー
ロータリー
プランター
ブロワー
ジャイロテッダー
ヘイメーカー
ヘイベーラー
鎮圧ローラー
モアコンディショナー
フォーレージハーベスタ
バキュームカー
マニュアスプレッダ

5,000
3,000
2,000
2,500
5,000
2,500
1,800
1,400
7,500
3,100
6,700
5,000
1円/l
3,000

トラクター(98PS)
 〃 (79PS)
 〃 (48PS×3台)
ロータリー
ジャイロテッダー
ライムソワー
ブロードキャスター
プラウ
べ一ルハンドラー
ブームスプレーヤー

5,000
3,000
3,000
2,500
2,500
3,000
3,000
3,000
0
3,000

プランター
ブロワー
コーンハーベスタ(1条)
 〃 (2条×2台)

5,000
2,500
5,000
8,000

4.経営の推移

表-8
経営全体
酪農部門

S54

58



59

62
H4
 
 
 
本人就農する

住宅新築
津南酪農飼料作物生産組合を設立し
17haの牧草栽培開始(4戸)

本人緒婚(3月)

津南町飼料作物生産組合設立
父がサイロ転落事故により死亡

 

S53


55


63

H3

5

10

高校卒業後、北海道旭川にて14ヵ月間
酪農実習を行う

後継者育成資金を借入れ、16頭収容牛舎
を建設

育成牛舎建設

ロールベーラーを利用した梱包を開始

フリーストール牛舎を新築移転

育成牛舎を増設

5.経営の実績

(1) 牛群構成

表-9
区分
経産牛
規 模
経産牛
処分率
平均
産歴
繁殖
平均
体重
自家産
牛 率
分娩間隔
種付回数
初回種付日数
8年
45.0
28.9
2.0
493.3(16.2)ヵ
1.9
111.9
618kg
57.8
9年
44.3
31.6
2.2
459.6(15.1)
3.0
89.8
616
66.7
10年
49.0
30.6
2.1
458.5(15.1)
2.5
86.8
595
66.7
 注)自家産牛率は経産牛期末時

(2) 牛乳生産

表-10
区分
販売
自家用
合計
搾乳牛1頭
当たり
経産牛
1頭当たり
脂肪率
無脂固形分率
体細
胞数
8年
9年
10年
328,544.5kg
380,743.0
409,450.5
732.0kg
1,095.0
1,095.0
329,276.5kg
381,838.0
410,545.5
8,379kg
9,716
9,247
7,317kg
8,619
8,379
3.90
3.98
4.00
8.81
8.82
8.80
255千個
168
206

(3) 産歴別365日期待乳量

表-11
区分
8年
9年
10年
頭数
平均乳量
頭数
平均乳量
頭数
平均乳量
1
2
3
4
5
16
15
13
4
7,608kg
9,012
8,967
7,965
20
19
10
4
8,396kg
8,709
9,680
11,286
25
16
6
8
1
6,903kg
8,847
10,142
9,846
11,514
計・平均
48
8,444
53
8,969
56
8,308

(4) 飼料給与(平成10年度実績)

1 経産牛給与量
表-12
区分
給与量
年間1頭
当り
1日1頭
当り
ADM
割合
TDN
割合
体重に対する
ADM
備 考
濃厚飼料
173,444kg
3,540kg
9.7kg
45.7
53.9
1.63
 
粗飼料
206,311
4,210
11.5
54.3
46.1
1.93
 
合 計
379,755
7,750
21.2
100.0
100.0
3.56
 
 
2 粗飼料給与体系
表-13
区分
飼料名
給与状況(経産牛)
期間内
年間換算
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
給与量
1日当り
風乾物
換 算
1日当り
ビートパルプ
3.1

 
54,704kg
3.1kg
54,704kg
3.1kg
ルーサン乾草
1.9

 
34,760
1.9
34,760
1.9
スーダン乾草
1.6

 
29,228
1.6
29,228
1.6
ルーサンペレット
0.1

 
1,704
0.1
1,704
0.1
とうもろこしサイレージ
12.7(4.4)

 
227,344
12.7
77,945
4.4
牧草サイレージ
0.4

 
7,970
0.4
7,970
0.4
11.5
206,311
11.5
 
 注)給与量の( )内は風乾物換算量を示す。
 
○ 養分充足率・・・DCP 142.1%、TDN 106.5%
 
○ 自給率(TDN)・・・18.2%
 
○ 濃厚飼料1kg当たり産乳量・・・2.37kg
 
○ 乳飼比・・・全体35.7%、経産牛当たり32.1%

(5) 飼料作物

1 生産利用状況
表-14
作物名
作付面積
10a当たり播種量
10a当たり収量
合計収量
利用区分
生草
埋草
乾草
とうもろこし
660a
2.3
3,253kg
214,679kg
kg
214,679kg
(182,477)
kg
混播牧草
640
2,778
177,792
177,792
(40,612)
1,300
3,019
392,471
392,471
(223,089)
 注)利用区分の( )内は製品収量を示す。
 
 
2 kg当たり生産費
表-15
作物名
種子費
肥料費
減価償却費
修繕費
燃料費
その他
生草1kg当たり
埋草1kg当たり
とうもろこし
1.28
2.01
0.42
0.17
5.46
9.34
10.99
混播牧草
0.91
0.40
0.16
2.71
4.18
18.29

6.経営の成果

表-16
区分
単位
平成8年
平成9年
平成10年
指標




経産牛
45.0
44.3
49.0
未経産牛
10.2
12.8
5.9
子牛・育成牛
17.5
15.9
15.8
合計
72.7
73.0
70.7






経産牛平均産歴
2.0
2.2
2.1
3.5以上
経産牛平均分娩間隔
16.2
15.1
15.1
13.0以内
経産牛平均種付回数
1.9
3.0
2.5
2.0以内
経産牛平均体重
kg
618
616
595
620以上
経産牛処分率
28.9
31.6
30.6

搾乳牛1頭当たり産乳量
kg
8,379
9,716
9,247
経産牛1頭当たり産乳量
kg
7,317
8,619
8,379
8,500以上
濃厚飼料1kg当たり産乳量
kg
2.36
2.23
2.37
脂肪率
3.90
3.98
4.00
3.60以上
無脂固形分率
8.81
8.82
8.80
8.70以上
体細胞数
千個
255
168
206
20以下



経産牛1頭当り濃厚飼料給与量
kg
3,096
3,861
3,540
3,150
経産牛1頭当り粗飼料給与量
kg
3,661
4,162
4,210
4,550
粗飼料中の稲ワラ割合
給与養分の
充足率
DCP
127.8
144.9
142.1
TDN
101.9
105.9
106.5
体重に対する
給与割合
全給与
3.0
3.57
3.56
3.4以上
粗飼料
1.8
1.85
1.93
2.0以上



経産牛1頭当り作付実面積
29.0
31.7
26.5
TDN自給率
17.8
19.2
18.2
10a当り収量
青刈作物
kg
3,757
3,555
2,765
永年牧草
kg
2,238
2,362
2,778
5,000以上
1kg当り
生産費
生草
埋草
(トウモロコシ)
8.82
7.95
10.99
乾草
(永年牧草)
17.43
14.25
18.29

経産牛1頭当り飼養管理時間
時間
68.1
69.1
62.3
120
10a当り飼料栽培時間
時間
2.1
2.06
1.6
14








牛乳1kg当り
生産原価
86.24
84.89
83.68
総原価
107.80
98.44
100.48
牛乳1kg当り
自家労賃控除後
生産原価
73.50
73.05
72.56
総原価
95.06
86.60
89.36

乳飼比
42.9
38.4
35.7
40以下
うち経産牛当りの乳飼化
37.4
33.8
32.1
35以下
公益社団法人 新潟県畜産協会
(代)025-234-6781
FAX 025-234-7045
E-mail chikusan@bg.wakwak.com
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