【15年度】名物母ちゃんと家族で築く低コスト養豚経営
1.地域の概況
桜井富佐子氏の住む北魚沼郡広神村は県の南東部、福島県と群馬県の県境に位置している。圏域内を関越自動車道が縦断し、小出IC、堀之内ICが設置されている。また、近隣には上越新幹線浦佐駅もあることから、首都圏や県内主要都市までの交通は比較的便利となっている。
気象は西に魚沼丘陵、東を三国山脈に挟まれた魚沼盆地の北方に位置し、夏は高温多湿、冬は3mもの積雪がある豪雪地帯で、郡内には6つのスキー場が存在している。
自然豊かな地域で、魚野川、その支流の破間川、佐梨川、羽根川などが流れており、アユ、ハヤ、コイ、イワナ、ヤマメなど数多くの魚が生息しており、秋にはサケも遡上する清流である。また、隣接する入広瀬村・湯之谷村の山岳部は、越後三山只見国定公園に指定され、鳥獣類の宝庫となっており、山菜・キノコ類も豊富である。
農業部門では稲作が盛んで、厳しい自然条件の中で育った米は品質が良く、『魚沼コシヒカリ』としてその名を全国に知られている。
(1)産業構造(平成12年)
(単位:人)
(2)粗生産額(平成12年)
(単位:百万円)
(3)農業粗生産額(平成13年度)
(単位:百万円)
(4)畜産粗生産額(平成13年度)
(単位:百万円)
(5)飼養頭羽数
(単位:戸数・戸、 頭数・頭、 羽数・100羽)
|
|
2.経営管理技術や特色ある取り組み
(1)低コスト養豚経営の取り組み
①高位生産技術の継続
当該経営は繁殖飼養管理技術に優れ、平成3年より現在に至るまで種雌豚1頭当たり年間子豚出荷・保留頭数で23.0頭以上の成果を得ており、これが年間肉豚出荷頭数に
つながり低コスト生産となっている。
②計数管理による経営改善
当該経営は日々の養豚経営に関する記録の全てを管理日誌に記帳しており、その内容は必ず当日に記帳し漏れが無いようにしている。見落としがちになりやすい豚の異動状況や健康状態等が正確に記録されることで、現状の飼養管理状況が的確に把握ができ、それぞれの処置や対応が迅速に行われて改善につながっている。
③基本技術の励行と高位な繁殖技術
基本技術である飼養管理を忠実に励行適用してきている。繁殖雌豚は全てグローバル(LW)系統を導入し、雄豚もグローバル(D)を利用し交配している。母豚の飼養管理は日々の個体管理の内容が把握できるように、個体毎に整理されている。特に、種付け後の再発情のチェックは厳しく対応している。
④修理・修繕の徹底と保守管理
低コスト養豚の大きな要素は畜舎施設・機械器具の保守管理の徹底である。当該経営の夫は自動車整備工の技術を持っていることから、会社の休日には畜舎施設・機械器具の修理・修繕を行っている。特に当該経営は女性と老人の養豚経営であることから、機械化による省力管理を進めている。これらの修理・修繕は別途メーカー等に依頼すれば多額の経費支出が伴うが、夫の特技を生かすことで支出は材料費程度で済み経費削減に大いに役立っている。
⑤畜舎施設の利用と創意工夫
畜舎・施設の創意工夫に努めている。繁殖成績が良好であり、肥育豚飼育のために子豚育成施設の改善など飼育環境の向上に常に前向きに取り組んでいる。また、夏期の対策として畜舎内の温度を引き下げる工夫として屋根から散水している。冬期においては、農業用水路から畜舎の周囲に用水を取り込み融雪に努め積雪対策を行っている。
⑥指定配合飼料を利用した豚の健康管理
低コスト養豚のもうひとつの要素は群馬県の飼料メーカーに指定した配合飼料の製造を依頼し村内の養豚家2名と共に利用していることである。飼料には大豆粉や油脂等を添加してコスト引き下げを図っている他、豚の健康管理にも努めている。また、指定配合飼料の購入にあたっては、仲間と一元的購入を行って単価の引き下げに努めている。
⑦健全経営への展開
現在まで畜舎・施設並びに車輛・機械等を導入しているが、これらの資金はほとんどを自己資金で賄っており、長期の制度資金は既に全て償還済みである。また、時間をかけて無理なく現在の経営規模に拡大してきたことで自己資本比率が高く経営は安定している。
⑧記録・記帳の励行
几帳面に生産技術、経営に関する記録・記帳を励行し良く整理されている。飼養管理面では繁殖部門での記録を個体別に行い、繁殖台帳に転記し管理しており、肥育部門では肉豚の飼育日数や出荷体重を計量したものを記録している。経営管理面では費用等の全てのデータをパソコンに入力して収支決算並びに財務管理を行っている。
(2)堆肥生産と地域循環型農業のつながり
平成6年に密閉型堆肥化施設の導入を機に堆肥の袋詰め販売を行っている。堆肥は直接販売のものと農協に委託販売のものと2系統で販売している。豚ぷん堆肥の販売を通じ、有機米栽培農家や畑作農家と結びつくなど、地域と連携した経営活動を行って村内で生産される「魚沼コシヒカリ」の評価につなげている。特に中家ライスセンター組合(6ha)では毎年堆肥を利用しており、米生産組合との結びつきは強くなっている。
(3)地域活動の展開
①銘柄豚の生産販売
農協に出荷する仲間1名と新潟総合生活協同組合にプライベートブランドとして提供すると共に管内の食肉専門店にも提供し定着している。
②畜産と地域活性化のための活動
平成元年には県青年農業士に認定され北魚沼郡内の若手畜産農家と連携し情報交換や飼育技術研究等の活動を行っている。また村や農協との連携で各種イベントにも積極的に参加し、農業振興の中核的役割を果している。特に広神村ふれあいまつりでは餅つき大会を企画・演出するなど好評を得ている。また地域の子供達の見学受け入れとして、広神村立東小学校の社会科見学や、小学6年生の総合学習のために子豚を提供し飼育管理の指導を行う等畜産への理解を深める活動を行い、地域でも「名物かあちゃん」として活躍している。
3.経営・活動の内容
(1)労働力の構成
平成15年7月現在
区 分
|
続柄
|
年齢
|
農業従事日数
|
年 間
総労働時間
|
労賃単価
|
備 考
(作業分担等)
|
|
|
うち畜産部門
|
||||||
|
本人
|
38
|
350
|
300
|
1,800
|
1,350
|
種豚・子豚育成管理
肉豚出荷、堆肥販売等
|
|
夫
|
45
|
50
|
50
|
200
|
1,350
|
畜舎・施設・車輛等の保守管理
|
家 族
|
父
|
74
|
300
|
250
|
1,000
|
1,350
|
肉豚管理
|
|
母
|
71
|
60
|
0
|
0
|
1,350
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
常 雇
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
臨時雇
|
のべ人日
人
|
|
|
|
|||
労働力
合 計
|
4
人
|
760
日
|
600
日
|
3,000
時間
|
|
(2)収入等の状況
平成14年 1月~平成14年12月
区 分
|
種 類
品目名
|
作付面積
飼養頭数
|
販売量
|
販売額・
|
収 入
構成比
|
|
農業生産部門収入
|
畜 産
|
肉豚販売収入
|
1,410頭
|
106,479kg
|
48,808千円
|
84%
|
堆肥販売収入
|
-
|
30t
|
840千円
|
1%
|
||
|
|
|
円
|
%
|
||
|
|
|
円
|
%
|
||
耕種
|
米販売収入
|
250a
|
10,680kg
|
4,200千円
|
7%
|
|
稲作関係交付金等
|
-
|
|
786千円
|
1%
|
||
林産
|
|
|
|
円
|
%
|
|
|
|
|
円
|
%
|
||
加工・販売
部門収入
|
|
|
|
円
|
%
|
|
|
|
|
円
|
%
|
||
|
|
|
円
|
%
|
||
|
|
|
円
|
%
|
||
農 外
収 入
|
自動車整備会社
|
-
|
|
3,220千円
|
6%
|
|
|
|
|
円
|
%
|
||
合 計
|
|
|
|
57,854千円
|
100%
|
(3)土地所有と利用状況
区 分
|
実 面 積
|
備 考
|
||||
|
うち借地
|
うち畜産利用地面積
|
||||
個
別
利
用
地
|
耕地
|
田
|
250a
|
180a
|
a
|
|
畑
|
60a
|
10a
|
a
|
|
||
樹園地
|
a
|
a
|
a
|
|
||
計
|
310a
|
190a
|
a
|
|
||
耕地以外
|
牧草地
|
a
|
a
|
a
|
|
|
野草地
|
a
|
a
|
a
|
|
||
|
a
|
a
|
a
|
|
||
計
|
-a
|
-a
|
a
|
|
||
畜舎・運動場
|
37a
|
0a
|
a
|
|
||
その他
|
山 林
|
a
|
a
|
a
|
|
|
原 野
|
100a
|
0a
|
a
|
|
||
計
|
100a
|
0a
|
a
|
|
||
共同利用地
|
-a
|
-a
|
a
|
利用戸数:
|
(4)家畜の飼養状況
単位:頭
品 種
区 分
|
種雌豚
(LW)
|
種雄豚
(D)
|
子 豚
|
肉 豚
|
期 首
|
63
|
3
|
113
|
527
|
期 末
|
61
|
3
|
50
|
474
|
平 均
|
59.4
|
3.3
|
67.0
|
612.5
|
年 間 出 荷
頭(羽)数
|
-
|
-
|
-
|
1,410頭
|
(5)施設等の所有・利用状況
種 類
|
構 造
資 材
形式能力
|
棟 数
面積数量
台 数
|
取 得
|
所 有
区 分
|
備 考
(利用状況等)
|
||
年
|
金額(円)
|
||||||
畜
舎
|
種豚舎
肥育舎
育成舎
|
鉄骨・平屋トタン
鉄骨・平屋トタン
木造・平屋トタン
|
1棟
320.2㎡
1棟
488.2㎡
1棟
255.5㎡
|
S51.7
S53.7
S63.7
|
20,192,000
21,175,000
20,714,000
|
個人
個人
個人
|
|
施
設
|
堆肥舎
車庫
密閉型堆肥化施設
車庫兼堆肥
製品格納庫
浄化処理施設
|
木造・トタン
木造・トタン
M-8型
木造・
コンクリート
コンクリート
|
1棟
26㎡
1棟
90.2㎡
1基
1棟
67.2㎡
1基
121.5㎡
|
S63.7
H 1.11
H 6.10
H 8.10
H 9.10
|
900,000
400,000
9,563,777
2,028,000
7,888,833
|
個人
個人
個人
個人
個人
|
|
機
械
|
飼料タンク
飼料給餌器
除ふん機
水中ポンプ
肉豚舎ウインチ
オートホッパー
軽トラック
ダンプ
軽トラック
トラック
ショベルローダー
ブロードキャスタ
タイヤショベル
除雪機1
除雪機2
肉豚舎配電盤
|
鉄製
500cc
2t
500cc
2t
|
6基
一式
一式
1基
1基
1基
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1台
1式
|
S51.7
S57.9
S63.8
H 4.1
H 6.3
H7.11
H 4.5
H 5.6
H 5.4
H 9.2
H7.11
H 8.9
H11.6
H 9.12
H 12.12
H10.7
|
350,000
1,200,000
190,600
283,873
442,900
1,184,500
983,448
900,000
300,000
899,879
1,184,500
515,000
300,000
346,500
336,000
627,637
|
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
個人
|
|
(6)経営の推移
年 次
|
作目構成
|
頭(羽)数
|
経営および活動の推移
|
S50
S53
S56
S60
S61
S62
S63
H1
H4
H6
H9
H14
|
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田 90a
畑 5a
水田190a
畑 10a
水田254a
畑 10a
水田230a
畑 30a
水田250a
畑 60a
|
種豚30頭
肉豚300頭
種豚40頭
肉豚350頭
種豚40頭
肉豚350頭
種豚40頭
肉豚350頭
種豚40頭
肉豚350頭
種豚40頭
肉豚350頭
種豚50頭
肉豚400頭
種豚50頭
肉豚400頭
種豚50頭
肉豚450頭
種豚50頭
肉豚450頭
種豚60頭
肉豚500頭
種豚60頭
肉豚600頭
|
|
4.家畜排せつ物処理・利用方法と環境保全対策
(1)家畜排せつ物の処理方法
①固液分離処理の状況(該当に○)
ア.全て分離 イ.一部分離 ウ.混合処理 エ.その他( )
②固形分の処理(堆肥化処理等)
処理方式・関連施設等について記述。
・ 種豚舎より排出されたふんは堆肥舎でモミガラと混合し堆肥化する。堆肥化に要する期間は1ヵ月程度でその間2~3回ショベルで切り返しを行っている。製品化された堆肥は2tダンプで年間12~13台程度販売している。
・ 子豚育成舎、肉豚舎より排出されたふんは密閉堆肥化施設にて堆肥化する。約1週間で堆肥化された製品は計量ホッパーにて15kgに計量した後に袋詰めをし、1袋400円で近隣の農家に直接販売される。また、袋詰め堆肥の一部は農協で委託販売をしている。
③液体(尿・汚水)の処理
処理方式・関連施設等について記述。
・ 種豚舎、子豚育成舎、肉豚舎より排出した尿は集水マスに貯留される。これをポンプアップして振動篩にかけ固液分離する。分離された汚水を貯留槽にて井戸水と混合・希釈し、活性汚泥法式の浄化槽に投入する。約24時間曝気後沈殿砂で余剰汚泥と分離し、処理水は放流、余剰汚泥は野菜畑に散布する。
(2)家畜排せつ物の利活用
①固形分
内 容
|
割合(%)
|
品質等(堆肥化に要する期間等)
|
販 売
|
70
|
・モミガラ堆肥は1ヵ月、コンポの堆肥は1週間程度
|
交 換
|
-
|
|
無償譲渡
|
-
|
|
自家利用
|
30
|
|
そ の 他
|
-
|
|
②液体分
内 容
|
割合(%)
|
浄化の程度等
|
土地還元
|
-
|
|
放 流
|
100
|
・BOD、SSともに放流基準値内(50ppm以内)
|
洗 浄 水
|
-
|
|
そ の 他
|
-
|
|
5.後継者確保・人材育成等と経営の継続性に関する取り組み
本人が後継者として経営に従事している。父が高齢化しており、今後養豚部門から退けば夫が自動車整備会社の勤めを辞めて夫婦で種豚100頭程度の一貫経営に規模拡大の予定である。
6.地域農業や地域社会との協調・融和についての活動内容
地域の農業・畜産の仲間との共存のための青年農業活動
・地域循環型農業の確立(耕種農家との結びつき)
・遊休地の利用(転作田の有効活用)
・畜産への理解を深める活動(地域の子供達の見学受け入れ、消費者交流等)
・地産地消への取り組み(産直所での加工・販売活動等)
・地域のリーダーとしての担い手育成(指導農業士としての活動、新規就農希望者の研修受け入れ等)
・地域活性化のための活動(他地域との交流会や地域イベントの開催等)
・県青年農業士に認定されており、郡内の青年農業士の集まりや若手畜産農家と連携して活動している。また村や農協との連携で各種イベントにも積極的に参加し農業振興の中核的役割を担って役目を果している。特に、広神村ふれあいまつりでは餅つき大会を企画・演出している。また、村内の保育園での餅つき大会等も好評をえている。
・地域の子供達に総合学習の場を提供しおり、広神村立東小学校の社会科見学の受け入れや子豚を提供し飼育管理の指導を行うなど畜産の理解を深める活動を行い、地域でも「名物かあちゃん」として活躍している。
農協に出荷する仲間と新潟総合生活協同組合に「魚沼健康豚」のブランド名で提供している。また管内の食肉専門店にも提供しプライベートブランドを確立している。
7.今後の目指す方向性と課題
(経営者自身の考える事項)
・父が高齢となったため、労力面で父が引退後の対応を考えている。夫が勤めを辞め養豚に従事する方向で検討している。
・畜舎の前を県道が通っているが、現在県道拡張工事が進捗中である。予定からするとこれに現在の浄化槽が引っかかる事になり、浄化槽の移転が迫られている。具体的な計画が実効されるとなれば、隣接する水田を埋め立てて浄化槽を移転する考えである。併せて養豚経営の規模拡大を行い、種豚100頭程度の一貫経営としたい意向である。
・地域での豚ぷん堆肥の需要は多く、積極的に提供したい考えである。養豚の規模拡大にあわせて、密閉堆肥化施設(コンポ)をもう1基導入し良質堆肥販売を行う意向である。
≪審査委員会の評価≫
○女性が主体の養豚経営であるが、繁殖飼養管理技術を中心に高位な成果を長年継続していることは評価に値する。特に低コスト養豚経営を家族で取り組んでおり、夫の技術を活用し畜舎施設・機械器具等の修理・修繕により保守管理を徹底し、耐用年数の延長等が経営面に大きく作用している。また、長年に渡り無理なく畜舎・施設等に投資をしてきたことで財務内容は極めて良好である。これが、低コスト養豚の礎となっている。
○高位な生産技術を維持・継続するために、様々な創意工夫が見られるが、第一として畜舎環境の保全で挙げられる。夏は屋根からの散水により畜舎温度の引き下げ、冬は畜舎周囲を豪雪から守るために灌水を施している。また、畜舎の周囲を四季の花々で植栽するなど養豚のイメージアップにつなげている。第二として指定配合飼料利用による豚の健康管理である。もともとは自家配合による生産性向上をねらいとしたものであるが、現在は製造単価引き下げと併せて豚の健康管理も行っている。第三は記録・記帳の正確さとパソコン活用によるデータの分析管理である。これにより、経営管理が適正に行われ次のステップアップに役立っている。
○経営規模は稲作との複合の家族経営であるが、家族のつながりを十分に発揮し健全経営につなげている。老齢化した父親のために省力作業できるように機械化を進め、その施設・機械の保守管理は夫が行い、全体の総括管理は本人が行う等機能分担している。家族の協力が養豚経営を支えている。また、地域活動として県青年農業士の活動、村や農協との連携によるイベントの参加、地域の子供達への社会科見学や総合学習への協力等地域の「名物かあちゃん」としての活躍は立派なものと言える。